多大な時間とコストをかけ、素質のある生徒さんが努力を積み重ねても結局、医学部には届かなかった　ー　10年もの間、そんな例を知るたびに王者会はMTGと分析を重ねてきました。「一般の個別指導で行われていること、そのすべてが間違っている」。これがその結論です。なぜ最初に徹底コンサルティングありき、なのか。受験生とご家族はそれを知らないまま、いたずらに時を過ごしてはなりません。

なぜ一般の家庭教師ではダメなのか

✖︎家庭教師は特定の科目について、問題の解き方を知っているだけです。生徒さん本人が解けるようになるために何をさせるべきか、合格するために全科目を通して何をするべきか、また時間の無駄を省くために何をすべきでないか。いわゆる家庭教師はそれらを知り尽くしているわけではありません。

✖︎家庭教師は時間給、すなわちアルバイトです。プロ家庭教師をうたっていても、その仕事はただ一定の時間、問題の解き方を教えるというもの。生徒さんを合格させる戦略そのものを請け負うわけではなく、基本的には決められた時間を消化するだけです。指導時間内に問題の解き方を熱心に教えても、ご本人がテストで問題を解けることには直結しません。成績が伸びなければ、ただ家庭教師の指導時間数を増やす提案の一択となります。

✖︎家庭教師は精神安定剤の役割も兼ねた、何でも屋になりがちです。勉強もみてくれるシッターや愚痴の聞き手が必要なら、時間いくらで来てもらうのも悪くはありません。しかし目的が慶應合格なら、指導者と学習管理のチューターは明確に分けるべきであり、結果的にコストの節約にもなります。

なぜ個別指導塾ではダメなのか

✖︎個別指導塾の講師は、家庭教師より低い時給で指導しています。ご家庭が負担する個別指導の料金にかかわらず、指導にあたる講師は経験が浅く、塾に長時間拘束されることで給与収入を得ていることが一般的です。

✖︎個別指導塾は、講師が慣れたやり方で進めることしかできません。それら講師のレベルの問題もあり、塾に与えられたフォーマットから外れた指導は難しくなります。したがって個別であっても、そのメリットを活かすことができません。

✖︎個別指導塾の実態として、医学部合格実績が皆無というケースが頻繁に見受けられます。そもそも個別指導塾という形態のベースは、遅れた勉強を取り戻すための居残り補習です。医学部の入試問題が基本的である、という大義名分のもとに、ごく基礎的な問題しかさせないことが多く見られます。その理由は生徒さんのレベルよりむしろ、講師が難問を解けないからです。医学部の入試は特定の傾向があり、基礎だけでは対応できません。入試が終わってから気づくのでは遅すぎます。